2013年4月11日木曜日

アロイス・アールメイヤ(翻訳1)

from In Deep



何もかも平和だった時に、おお、それは起きてしまう。

まずは、新しい中東での戦争が急速に拡大し、巨大な海軍が地中海で敵と向かい合うことになる。状況は緊迫する。

しかし、実際に火花が散るのはバルカン半島だ。

私は「巨大な何か」が落ちてくるのを見た。
血まみれの短剣がその側に落ちている。

その「落ちてきたもの」の衝撃は巨大だ。
3人に2人を殺してしまう。

殺人者たちのうちのひとりは小さな黒い男だ。
もうひとりはもう少し背が高くて、明るい髪の色をした人物だ。

私はこれはバルカン半島の出来事になると言っているが、しかし、実際にそうなのかどうか正確なところはわからない。


3回目の殺戮の後、戦争は一夜にして開始される。
私は非常に明確に「3つの数字」を見た。

それはふたつの8と9(8・8・9)だ。
しかし、この数字が何を意味している数字なのかはわからない。

戦争は夜明けと共に始まる。
彼らは突然やって来る。

農民や市民たちがパブでカードゲームに興じている時に、窓の外に外国の軍隊の姿が映る。まだ外が真っ暗なうちに彼らは「東」からやって来る。

すべては突然に、そして急速に起きる。

私は数字の「3」を見た。

しかし、この数字が3日という意味なのか3週間という意味なのかわからない。


巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。

これらのことはまったく予想されていなかったことなので、人々はパニックを起こして避難する。多くの人々が家にいる時間で、みんなが車で逃げようとして、道路は渋滞する。また、一般の道路も高速道路も戦車が通過していく。結局、逃げようとした人々もほとんど戻るしかなくなる。

私には、あるはずのドナウ川の橋が見えない。そして、大都市フランクフルトは見る影もなくなっている。ライン渓谷の空気はよどんでいた。

私は3本の槍が迫ってくるのを見た。
ロシア軍だ。

彼らはどこにも止まらず進軍する。
昼夜を通して進行し、ルール地方に到達する。彼らの目的はルール地方の獲得だ。

直ちに、それに対しての復讐が大海の向こうからやって来る。

しかし、黄色いドラゴンがアラスカに侵攻し、またカナダにも同時に侵攻する。
彼らはそれほど遠くから来るわけではない。


そこで黄色い塵の雨が降る。


それは黄金の都市が破壊された時に起こる。
海の上の都市の上に、黄色いラインのように上ってくる。
よく晴れた夜だ。

戦車はまだ動いているが、その戦車の中で運転している人間は真っ黒になる。

黄色い塵の雨が落ちたところでは、あらゆるものが死んでしまう。
木も草も牛もだ。

建物だけが残っている。


私にはこれが何が起きた状況なのかわからない。


長い長い列が続いている。
人々の死体の列だ。

槍の先がすべてを破壊してまい、誰も戻ってくることはない。

航空機は黒海と北海の間に黄色い粉を落とす。

なので、この「死の列」は黒海から北海の間に長い距離につらなる。バイエルン地方と同じくらいの距離だ。

この地域では、草は育たない。
ロシアからの供給も中断される。

東から多くの車両がやってくる。しかし、それらの車両は徐々に停車し、運転している者はすべて死んでいる。ライン川で最後の決戦がある。兵士たちは誰ひとりとして戻ってこないだろう。

航空機のパイロットたちが、小さな「黒い箱」を投下する。それは、地面に触れる前に爆発する。そして、黄色や緑色の煙や塵を巻き上げる。

その煙や塵に触れると人間であろと動物であろうと、あるいは植物であろうと、すべて死んでしまう。1年間はこの場所にはいかなる生き物も入ることはできないだろう。立ち入ることは生死に関わる危険を伴う。

これらの「黒い箱」はまるで悪魔だ。
これらが爆発すると黄色や緑色の塵や煙が発生し、接触したものはすべて死ぬ。

人間は真っ黒になり、肉は彼らの骨から落ちてしまう。
兵士たちは誰ひとりとして戻ってくることはないだろう。

そして、私は東から誰かが飛んできて、海の中に何かを投下する光景を見た。
海の水はまるで塔のような高さまで立ち昇ってから倒れた。

これらのすべてのできごとは長く続くわけではない。
3日か、あるいは3週間か、あるいは3ヶ月。
それは私には正確にわからない。


戦争とは関係ないが、地震がある。

イングランドの東部の大地は海の中に消える。
海に面している国は海水にわって大きな危機に瀕することになる。

津波は家の高さほどの距離になり、それは沸騰している。
たくさんの島々がそれにより消える。
あるいは海の中に沈んでいく。

その後、塔の高さほどあった水はふたたび下に落ちる。

この海の現象が何なのかは私にはわからない。
これがいつ起きるのかもわからない。

戦争中に、大きな真っ暗闇がやって来る。
それは戦争の最後の 72時間だ。

昼なのに暗くなる。

その後、雷と共に雹(ひょう)が降ってくる。そして、大きな地震が地球を振動させる。

この時に外に出てはいけない
そして、ろうそく以外の電灯をつけてはいけない。

窓を開けてもいけない。
粉塵を吸い込むと痙攣して死ぬ。

窓は黒い紙で完全に覆うこと。

多くの人がこの 72時間のできごとの間に死ぬ。

繰り返し言うが、この 72時間の間に外に行ってはいけない。
窓を開けて外を見てはいけない。

そして、ろうそくの灯を消さないようにして、そして祈ること。

夜明けまでには、これまでのふたつの大戦(第一次大戦と第二次世界大戦)で死亡した人の数より多くの人が死んでいる。

鉄の塔を持つ都市の人々が犠牲になるだろう。
彼らはすべてに火をつける。
革命が起きる。すべてが暴力的だ。

鉄の塔を持つ都市が燃えている。
しかし、これは東から来た人々によっておこなわれたのではなく、その都市の人々自身がおこなったことだ。

イタリアでも暴力的な動きが激しくなる。
彼らは多くの人々を殺し、ついにパチカンでは法王が逃げることになる。
多くの教会が破壊され、多数の聖職者たちが殺される。

ロシアでは革命と内戦が勃発する。
死体の数が多すぎて、死体の山で道路から身動きがとれなくなるほどだ。
ロシア政党の指導者が自殺する。

私は赤い広場が黄色い顔で満たされる光景を見た。
それはひどい暴力と殺戮の光景だ。

ロシアの人々は改めて信仰に目覚めて、神の存在を信じるようになる。
彼らは神聖な画の前で復活祭の歌を歌い、キャンドルに火をつける。
キリストへの祈りによって、地獄から来た怪物は死ぬ。
若い人々もふたたび神の母の奇跡を信じる。

子どもたちに死をもたらす法律は無効とされる。

そして、平和がやって来る。
良い時代がやって来る。

法王が戻ってくる。

それから長い長い幸運な時代がやって来る。

終わり!