2011年6月10日金曜日

ロン・バード(2011.6.10)


テーマ 「日本の復興と精神」(サムライ・スピリットと名誉)
インタビュー2 ロンバード 2011/6/10

―東日本大震災がありましたが、日本の経済は復興するでしょうか。
また、世界経済はどうなるでしょう。

ロン:日本経済が成長していくことが、非常に重要だと感じています。と、
同時に、これまではドルに対して円の勢いが強く、
そのことが日本経済に悪影響を与え続けていたので、
そのペースは是正される必要があったと思います。
ビバリーヒルズでショッピングをしたいなら、円高はとてもよいことですが、
日本人の普段の生活は何も変わらないですよね。
むしろ、円高は輸出業などに打撃を与えていました。
日本社会が経済成長を正当なものにするために、
これらを自己修正する出来事が起こり、
さまざまに異なるレベルにおける生産を開始すると私は感じます。
かつて、日本には経済の天才と呼ばれる創業者たちがたくさんいました。
たとえば、1940年代、1950年代の日本では、家族経営の小規模なビジネスから、
いまや世界的に有名になったメーカーまで、製造業が盛んでした。
そして、日本国内で製造したものを世界に輸出していました。
日本のテクノロジーは世界でも認められていますし、
再び製造業を始めればそれはとても繁栄するはずです。
西洋文化が世界に進出することで、その国固有の文化が破壊され、
さまざまな問題も噴出していると思います。
いまの日本には腐敗している部分もありますが、
素晴らしい伝統ももっています。
日本はサムライ・スピリットと名誉という二つの原理をもとに作られた国です。
これらは最近少なくなりましたが、いつかその精神が復興し、
世界中に広がっていきます。そして人々が日本のビジネスマンのやり方に従うようになるでしょう。
ですから、今の若者は年配の人たちの話にもっと耳を傾けるべきです。
日本はこれからルーツに戻っていき、そして、ビジネスも繁栄するでしょう。
3年から5年にかけて、日本の若者が、世界中でリスペクトされるようなビジネス・リーダーになっていくと思います。
世界経済に関して言えば、紙幣で遊んでいる限り、それは本物のお金ではありません。
今年11月あたりの木曜日に、世界経済は新たな修正へと突入し、
たくさんの人々が賃金の間違った運用によって財産を失うことになると思います。